高野寛最高説

Rainbow Magic

Rainbow Magic

気がつけば、高野寛のニューアルバムだ。ソロ活動を再開したのは知っていたのでアルバムもそのうち出るだろうと思っていたが、何の情報も持ってない状態でレコード屋の試聴機に並んでいるのを見つけたからその衝撃たるや!
エクスクラメーションマークで誤魔化してしまうくらい例えようの無いものであった。
さて肝心の作品は、様々な活動を経た上での人脈や表現力が見事に一枚に結実されたように聴こえるも、曲自体が様々な時期に制作されており、前ソロ作から今作までグラデーションを描くような構築性からバラエティ色の強い印象も受けるという、時間というものを最大限に活用した歴史的なアルバムになっている。
つまりは、これまで何枚かリリースできたであろうソロアルバムそれぞれの要素がこの一枚にもしっかりと盛り込まれており、そのことで完全にソロ休止期間がチャラになっている(その間に様々な活動で功績を残し、特にナタリーワイズでは彼の手によるソングライティングが芸術的爆発の起点となったのだから、チャラも何も無いわけだが)、すなわちシンガーソングライター・高野寛としての責任を見事に果たしたものになっているというわけである。だから最後に「虹の都へ」の新バージョンが聴こえてきた時点で泣いてしまうのは仕方が無いことなのである。
ありがとう!って言ってしまうのは仕方の無いことなのである
ベステンダンク!ってありがとうって意味なんじゃないかって思ってしまっても仕方の無いことなのである。

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ありがとうって意味だった!!